「都心近接で利便性が高く、しかも価格が安価」という、はっきりとした魅力をもつ「台東区」
上野、浅草、御徒町、蔵前、浅草橋、河童橋などなど。
正直、地元以外の方にとっては待ち歩きをしたり、
食事に行ったりするような下町地域ですが、
マンション立地としても、実はかなりお勧めの地域です。
中央区、文京区に隣接する下町マンションエリアとして
独特の市場を形成しています。
同じ下町エリアでも、日本橋、八丁堀、築地など中央区と
比較すると、地に足の着いた生活利便施設が揃っているエリア
が多いですから、日常生活でもメリットがあるかと思います。
商店街が古いだけだったり、老舗だけだったり、
観光客向けだけだったりするリスクが少なくなります。
浅草や上野は確かに観光客向けの施設が多いですが、
地元民向けの商店街も充実しています。
交通利便性に関しても、充実した地下鉄網、都心に近い、
しかもダイレクトアクセスですから、
通勤時、帰宅時のストレスが軽減されます。
また、価格は文京区や中央区と比較してかなり安価ですから、
利便性重視、価格重視の方は
台東区物件をいくつか見てみるといいと思います。
ただ、問題があって、これが結構重要なポイントなんですが、
果たして台東区は「本当に住む」場所なのか、
マンションを買っちゃっていい場所なのか、
ということです。
ある程度地域性を知っている、浅草や上野にはよく行くし、 下町グルメや街歩きも興味があって、 実際休みの日にはまわっている、という方にとっても いざ「住む」ことを考えると不安になる部分があると思います。
正直、ブランドエリアは少ないし、 そもそも住んでいる人間のことをあまり知らない (台東区は面積、人口とも少なく、そのため相対的に 新築マンション供給も多くありません)から、 イメージがわきにくい、という面があるのでしょう。
しかし、台東区内のエリアブロックごとのマンション市場を
きちんと把握し、現在の供給物件を丁寧に見ていくと
意外にいい物件が見つかると思います。
確かに幹線沿いや生活利便施設の少ない物件が
混在していますが、きちんと研究すれば、
「いい条件の物件」「自分(たち)に合うマンション」
の見極めができるようになります。
とにかく、台東区は、 「無理してまでマンションを買いたくない」 「できるだけ頭金は出したくない」 「都心近接が絶対条件。 ただし、@300万円も払いたくない。 できれば@200万円台前半から中盤程度!」 という、合理的な思考をされる方にとっては、 ぜひ見ておいた方がいいエリアだと思います。
右の図は台東区をブロックごとに分けた地図になります。 これを見ると、都合6つのエリアに大きく分けられることが分かります。 それぞれかなり(というか相当)エリア性が異なります。 台東区内で間違いのないマンションを選ぶをするためには、 相場、利便性(交通・生活)についてきめ細かく把握される ことが必要になります。
今回のレポートでは、このブロックごとの違いと、
生活のしやすさ、利便性などについて
突っ込んで分析しております。
そんなこんなで、また、いつものように、
それぞれの適正価格水準について、
今回も明確に数値をお出ししています。
各エリアで現在販売中、販売予定物件についても
詳細データを含め、一通り分析しております。
下町に住んで週末に友人を呼ぶのも楽しいかも。
花火やスカイツリーの見える部屋に住みたい。
でも、とにかく無理したくない、賢い買い方をしたい。
そんなことをお考えの方には、
十分お役に立てる資料になっていると思います。
「如月正雄」から一言
前回の文京区に引き続き、都心近接エリアである台東区です。台東区はいわゆる下町と呼ばれる地域の中でも古い町ですので、江戸以降に埋め立てられた中央区の八丁堀、築地、月島、佃、勝どきなどの新興下町とくらべればぜんぜん老舗です。築地、月島、佃、晴海、勝どきが人の住む場所ではなかった(住宅用ではなく工業・軍事用埋立地)であったのに比較して、台東区は日本橋エリアと同じように歴史の古い、生活環境の整った場所です。「住みやすさ」は確かです。また、とにかく交通利便性が高いです。
最後に「榊」から一言
台東区・・・すごく興味深いエリアですね。今回も如月さんの鋭い分析が隅々まで行き渡っています。このエリアでマンションのお探しの方にとって、このレポートがリリースできたことは一つの「朗報」ではないでしょうか。如月さんのこの「マンション立地評価レポート」は、私のレポートライブラリーの中でも、かなりの人気シリーズです。中には、2つ3つご購入される方もいます。ひとつ読んでみて、価格と中身のコストパフォーマンスに納得されて「これなら別のも読んでみたい」と思われるのでしょうね。
みなさんに、よりご理解いただけるように「目次」をご紹介しておきます。
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